ハラスメント
日常においても報道においても最近よく耳にする言葉。
なぜこんなにハラスメントが多い?
ハラスメントが多い理由には、いくつかの要因が絡み合っていると思います。
社会の中で、権力関係や人間関係の摩擦が生じることが多く、そこからハラスメントが発生することがあります。
例えば、職場や学校などで上下関係が強調されると、権力を持っている人がそれを乱用してしまうことがあります。
また、教育や社会全体の意識改革が進んでいないことも影響しているかもしれません。
最近は、ハラスメントがより可視化されるようになり、被害者が声を上げやすくなったという点もあります。
それにより、問題が顕在化してきたという面もあるかもしれません。
どんな形であれ、ハラスメントは決して許されるものではないので、意識を高めていくことが重要です。
このままではしゃべることすらできなくなる時代になるのでは?
最近は言葉や行動に対して非常に敏感になっている時代だと感じることもあります。
ハラスメントや不適切な言動に対する社会的な反応が強化されていることは、一方ではポジティブな変化ですが、同時に「何を言っても傷つけてしまうかもしれない」という不安も生まれやすくなっています。
そうなると、自由に意見を言ったり、他者とコミュニケーションを取ることが難しく感じられることもあります。
しかし、問題は言葉自体ではなく、その使い方や相手を思いやる気持ちだと思います。
敏感さや配慮を大切にしつつも、対話や意見交換は依然として重要なことだと思います。
大切なのは、相手の立場や感情を尊重しつつ、誤解や不快感を避ける方法を学び、対話を通じて理解を深めていくことではないでしょうか。
やはり、意見を交換することでしか解決できない問題も多いですし、怖がらずに話すことは大切だと思います。
もちろん、その際には相手に対する配慮が欠かせないですが。
教育や指導といったものができなくなるのでは
最近の社会では、過度に気を使ってしまうあまり、率直なフィードバックや建設的な指導が難しくなったり、言いたいことを言えなくなったりする場合もあります。
それが、学びや成長の機会を奪う結果になってしまうこともあります。
特に教育現場や職場での指導は、成長のために欠かせないものです。
正しい方法で指導することは、今後の行動や考え方に大きな影響を与えることが多いです。
ただ、指導者が言葉を選んで、感情的にならず、相手を傷つけないように配慮することも重要です。
指摘をする際に、その人の尊厳を保ちながらアドバイスを伝えることができれば、学びが深まり、成長につながるはずです。
教育や指導において、ただ注意するだけでなく、どうすれば相手に前向きな影響を与えられるかを意識して伝えることが大切だと感じます。
もちろん、言い過ぎや不適切な表現は避けるべきですが、だからといって意見交換や建設的な指導そのものが減ってしまうのは問題だと思います。
正しいことを指導しても受け手の取り方次第でハラスメントになる?
正しいことを指導しても、受け手の捉え方や感じ方次第でハラスメントに繋がる可能性は確かにあります。
これはコミュニケーションの難しさの一つで、指導者が伝えたかった意図と、受け手が実際に受け取るメッセージが必ずしも一致するわけではないからです。
例えば、フィードバックが非常に建設的であっても、受け手がその場での感情や背景、過去の経験などによってそれを批判的に受け取ってしまうことがあります。
その結果、指導が「攻撃的」や「屈辱的」と感じられてしまうこともあり得ます。
もちろん、指導者が意図的に攻撃的であることは少ないですが、相手の感じ方に十分配慮することが大切です。
こうした誤解を防ぐためには、いくつかのポイントがあります。
感情の配慮
受け手がどんな気持ちでそのフィードバックを受け取るかを考えること。感情的なサポートを含めることで、指摘が受け入れられやすくなります。
具体的で建設的な言い方
何が問題で、どのように改善すれば良いかを具体的に伝えることで、受け手が自分を責めるのではなく、改善に向けた行動を起こしやすくなります。
タイミングと場所の選び方
フィードバックを与えるタイミングや場所も大切です。特に厳しい指摘は、他の人がいる前ではなく、プライベートな場で行うと良い場合が多いです。
受け手の状況や背景を理解する
受け手がどういった状況や背景を持っているのかを理解することで、その人に合った指導ができるようになります。
指導は確かに大事なプロセスですが、配慮と意図的なコミュニケーションが重要だと思います。受け手がどう感じるかも重要なので、双方が理解し合い、成長を促すような環境を作り出すことが理想です。
間違えたことを改めるよう指導してハラスメントと言われ、ハラスメントといわれるから何も言わないとほったらかしと言われる。どうすればいいかわからない
正しいことを指導しても「ハラスメント」と言われ、指摘しないと「ほったらかし」とされる…本当にジレンマに陥りがちな場面だと思います。
まず大切なのは、指導の「方法」を意識することだと思います。
あなたの意図が「改めてほしい」ということであっても、その伝え方やタイミング、言葉選びが受け手にどう影響を与えるかを考える必要があります。
もし指摘がハラスメントだと感じられているなら、以下の点に気をつけると良いかもしれません。
フィードバックの仕方を工夫する
例えば、「あなたが間違えている」という指摘よりも、「こういう方法もあるかもしれませんよ」というような提案の形にすると、受け手は防御的になりにくいです。批判的に受け取られないように、まずは相手の良い点を認めたうえで、改善点を伝えると、より前向きに受け入れやすくなります。
感情的にならないようにする
どうしても感情的になることがありますが、冷静な言葉で伝えることが大切です。指摘すること自体が相手を否定しているのではなく、あくまで成長を促すためだという姿勢を見せることが重要です。
相手の反応を気にかける
相手がどのように感じているのか、反応を敏感に感じ取ることが大切です。もし、指摘した内容が辛そうに思われたら、その後にフォローを入れることも有効です。「もし何か気になる点があれば、聞いてほしい」など、開かれた姿勢を示すことが、後々の信頼を築きます。
タイミングや場所を考える
指導する場所やタイミングも非常に重要です。個別の場面で、他の人がいないところで指導を行うことで、相手が恥ずかしく感じたり、感情的に反応するのを避けることができます。
それでも、どうしても反発を受ける場合は、「自分がどう感じたか」を伝えることも大事です。
自分がその行動をどう受け取ったのか、どう感じたのかを伝えることで、相手も自分の行動を見直すきっかけになるかもしれません。
一方で、相手の受け取り方にも限界があり、どんなに気を使っても、どうしても受け入れられない場合もあります。
そうしたときは、上司や第三者に相談して、客観的に見てもらうのも一つの方法です。
本当に悩ましい状況だと思いますが、誠実な思いが伝わるように、少しずつアプローチを変えていかなければなりません。
難しい時代になりました、その一言です。
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