アメリカ株が揺れ、日本も揺れる——この先の相場はどう動く?

最近、アメリカの株式市場のボラティリティ(変動性)が増しており、日本市場もその影響を強く受けています。ダウ平均やナスダック、S&P500が大きく上下するたびに、日経平均やTOPIXもその流れに「右に倣え」で連動。落ち着かない日々が続いています。


アメリカ株の不安定要因とは?

まず、アメリカ株がなぜここまで不安定なのかを見てみましょう。

1. FRBの金利政策

インフレ率が依然として高水準にある中、FRB(米連邦準備制度理事会)は利下げに慎重な姿勢を崩していません。市場は早期の利下げを織り込もうとするものの、実体経済の強さやインフレの粘着性がブレーキになっています。

2. 地政学的リスク

中東情勢やウクライナ情勢、さらに台湾海峡問題など、地政学的リスクが高まる中で、投資家心理は不安定になっています。こうしたリスクは、突然のリスクオフ(安全資産への逃避)につながりやすい要因です。

3. テクノロジー株の過熱感

生成AIブームなどを背景に、ナスダック市場のハイテク銘柄は過熱気味とも言われています。好材料が出尽くした瞬間に大きく調整が入るリスクもあり、投資家の警戒感は強まっています。


なぜ日本市場も「右に倣え」なのか?

日本市場は本来、独自の経済指標や企業業績、日銀の政策で動くべきですが、現実にはアメリカ市場の影響を強く受けています。

その理由の一つが海外投資家の存在です。日本株の取引の多くは海外勢によって担われており、彼らの資金の出入りが相場に大きな影響を与えます。アメリカでリスクオフの動きがあれば、日本株も一緒に売られる構図になるわけです。


今後どうなる?見通しは

正直なところ、「すぐに安定する」とは言いづらい状況です。ただ、以下のようなポイントが今後のカギを握ると見られています。

・アメリカの利下げタイミング:早ければ年内後半に実施されるとの見方も。これが実現すれば相場の安心感につながる可能性。

・日本企業の業績発表:今後の決算シーズンで好業績が示されれば、アメリカに左右されすぎない「地力相場」にも期待が持てます。

・円安 円高の方向性:為替の動きも日本株に直結します。輸出企業にとっては円安は追い風です。


投資家としてできること

こうした不安定な相場の中で重要なのは「情報に流されすぎないこと」と「リスク管理を徹底すること」です。短期的な値動きに一喜一憂せず、中長期で見通せる投資スタンスを意識するのが良いでしょう。


アメリカの株価が落ち着かない限り、日本市場も不安定な状況が続きそうです。ただ、その中でもチャンスを見出せる投資家こそが、次の上昇局面でリターンを得られるのかもしれません。

喜多行政書士事務所

香川県の西の端 観音寺市の行政書士事務所です 許認可申請 書類作成 各種手続などの基本業務のほか FPとして資産設計提案業務もしております 困った顔が笑顔になり大きな喜びとなるようにをモットーに 小さい事務所ではありますが日々研鑽しながら頑張ってます どうぞお気軽にご問い合わせください

0コメント

  • 1000 / 1000