「あなたの土地はどうなってる?」いま伝えたい"土地白書2025"のリアル
📊 土地に関する動向(第1部)
・地価の上昇が継続中
公示地価は全用途・住宅地・商業地ともに全国で4年連続上昇。三大都市圏(東京・大阪)は上昇幅が拡大し、地方圏でも同様の傾向が継続しています。名古屋圏のみやや鈍化傾向です。
・土地取引件数は横ばい、面積は増加
2024年の土地取引面積は51,821haで10年ぶりに5万ha超に。件数は18,693件と微減傾向ですが、所有権移転登記件数は131.9万件で前年から2.4%増、3年ぶりに増加に転じています。
・企業の土地取引マインド改善の兆し
不動産市況DIはまだマイナス(関東-12.7、近畿-13.6、全国-14.2)が続くものの、3ヶ月先予測DIは改善方向(全国-9.5)を示しています。
・用途別の着工傾向
酒店・旅館は訪日客増に伴い建設着工面積が前年比94.4%増。工場は件数減ながら面積増。一方、倉庫は一棟・総面積ともに減少しました。
・不動産証券化、貸出残高ともに増加
REITなど不動産証券化資産は2024年3月末で約31兆円に拡大し、2030年目標の40兆円に接近。銀行の不動産業向け新規貸出は15.55兆円、残高は過去最高の106.7兆円となっています。
🏗️ 政策・施策(第2部・第3部)
令和6年度に講じられた施策(第2部)
・国土交通省は、災害に強いまちづくり、低未利用地の利活用、老朽化住宅・空き家対策、農山村での田園住宅整備、地域交通改善など多岐にわたる政策を推進。
令和7年度の基本施策(第3部)
・継続して上記施策を推進しつつ、民間投資を活かした地域活性化に重点を置く。今年度の土地白書全体のテーマでもあります。
・「社会的インパクト不動産」の注目
地域・環境・健康など社会課題の解決を意識した不動産開発事例が複数紹介されています。例えば、深大寺での環境共生型プロジェクトなど。
実は今、土地や不動産をめぐる社会の仕組みが少しずつ変わってきているのをご存じでしょうか?
📍空き家・所有者不明土地が急増中!
土地白書によると、日本全国で「空き家」や「所有者不明の土地」が増え続けていて、特に地方都市や郊外では深刻な問題になっています。
✅ 空き家の何が問題?
・防犯や防災のリスク
・近隣トラブル(草木が伸びる、老朽化で崩れる)
・税金(固定資産税)負担は継続
✅ 所有者が不明ってどういうこと?
相続登記をしていないまま放置されていたり、相続人が多すぎて話が進まなかったり…。その結果、「土地を使いたいのに誰の土地かわからない」という事態に。
📘 2025年版 土地白書が伝えるメッセージ
最新の土地白書ではこう書かれています。
「使われない土地が増えることで、地域経済やインフラに悪影響が及ぶ。だからこそ、民間の知恵と地域の連携が必要だ」
つまり、行政や国の制度だけで解決できないことも、地域の中で動くことが必要になってきているということです。
👨⚖️ 私たち専門家ができること
🏘️【賃貸不動産経営管理士】の立場から:
・空き家を再生・活用するご提案(賃貸住宅・シェアハウスなど)
・収益化できる物件かどうかの診断
・管理の外注や手放し方の相談
💰【ファイナンシャルプランナー】の立場から:
・相続対策としての不動産活用(贈与や売却、法人化など)
・不動産収益による老後資金設計
・固定資産税・相続税の節税シミュレーション
🖋️【行政書士】の立場から:
・相続登記や遺産分割協議書の作成サポート
・所有者不明土地の「共有解消」や「国庫帰属制度」への手続き
・遺言書の作成や成年後見の相談対応
🧭 こんな方は早めにご相談を
✅ 空き家を相続したが、どうしていいかわからない
✅ 名義変更せずに放置している不動産がある
✅ 子どもに迷惑をかけたくないと思っている
✅ 離れて暮らす親の土地や家が心配
✅ 売れるのか貸せるのか判断がつかない
🗣️ 最後にひとこと
土地や不動産の問題は、「まだ大丈夫」と思って先延ばしにすると、いざというとき大変なことになります。
街の法律家・お金の専門家・不動産管理のプロとして、あなたの不安を解消できるお手伝いができれば幸いです。
📌「誰に聞けばいいのかわからない」
そんなときは、お気軽にご相談ください。
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