マイナンバーカード、持つべき?このままでいい?──保険証・免許証統合の今どうすべきか
「マイナンバーカード、まだ作ってないけど…本当に必要?」
そう感じている方、実はまだ多くいらっしゃいます。
しかし今、マイナンバーカードは「便利かどうか」ではなく「持たなければ困る」方向へ、着実に進んでいます。
行政手続きの現場にいる立場から、わかりやすくご説明します。
■ マイナンバーカードとは?──もう“特別なカード”ではない
マイナンバーカードとは、国が発行する顔写真付きのICカードです。
12桁の「個人番号(マイナンバー)」に加えて、本人確認機能・電子証明書が搭載されています。
すでに日本人の**7割以上が取得済み(2025年現在)**とされており、特別なものではなく、標準的な身分証明書になりつつあります。
■ 今後どうなる?マイナンバーカードの統合予定
統合対象 移行予定 補足
・健康保険証:2024年12月以降、原則廃止 一部は猶予措置あり(最大2026年まで)
・運転免許証:2026年以降、段階的に統合開始 スマホとの連携も本格化予定
つまり、保険証と運転免許証が1枚にまとまる未来が確定しています。
すでに一部では、スマホのアプリ上でマイナンバーカードを表示・利用できる機能も始まっており、物理カードが不要になる方向も進んでいます。
■ マイナンバーカードを持つメリット
①身分証明書としての信頼性
→ 役所・金融機関・本人確認の手続きに使える
②行政手続きのオンライン化
→ コンビニで住民票・印鑑証明が取得可能(深夜もOK)
③マイナポータルで個人情報を一元管理
→ 年金記録、医療費情報、予防接種履歴などを確認
④健康保険証との一体化
→ 薬剤情報、医療情報の共有で医療の質が向上
⑤公金受取口座とのひも付けで給付がスムーズ
→ 例:定額給付金、子育て支援金、災害時の支援など
■ マイナンバーカードを持つデメリット(または懸念点)
①情報漏洩や不正利用への不安
→ 個人情報が一元管理されるため「すべてが漏れたら…」という心理的不安がある
→ ただし、カード自体にマイナンバーは記録されておらず、悪用対策も複数重ねられている
②操作が難しい・高齢者に優しくない
→ スマホ連携やマイナポータルの操作が難しい
→ 家族や専門職のサポートが不可欠
③取得・更新・紛失時の手間
→ 申請から発行まで時間がかかることがある
→ 紛失時は再発行や一時停止の手続きが必要
④政府への不信感
→ 個人の動向を“監視されている”という懸念を持つ人も根強い
→ これは制度設計よりも、「政府との信頼関係」の問題
■ 持つべきか、このままでいいのか?
結論から言えば、マイナンバーカードは「取得すべき」時代に入ったと考えます。
理由は、「便利だから」ではなく、持っていないことで今後困る可能性が高いからです。
特に以下の方は早めの取得をおすすめします:
・保険証として継続的に使いたい方
・運転免許を持っている方(将来の統合に備えて)
・確定申告や年金、介護・福祉手続きを控えている方
・災害時の給付や支援制度に備えたい方
・子や親の手続きをサポートする必要がある方(代理申請等)
■ 行政書士として伝えたいこと
マイナンバーカードは、行政手続きの「入口」に過ぎません。
しかし今後はこのカードを持っていないことで、“手続きができない人”になってしまう危険性があります。
「自分には関係ない」ではなく、
「自分も、家族も、地域の誰かも」関係ある時代。
だからこそ、今のうちに情報を知り、備えておくことが、これからの生活の安心につながるのです。
【まとめ】
マイナンバーカードは、
☑ 身分証明書
☑ 保険証・免許証の統合ツール
☑ 行政手続きのデジタル入口
となっていきます。
「まだ取得していない方」「よくわからない方」には、行政書士として、制度や申請のサポートを行っています。
「いずれ必要になる」なら、「今」準備しておきませんか?
行政の変化に振り回されないために、まずはお気軽にお声かけください。
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