中東・ウクライナの戦争と、第三次世界大戦への足音 ― そして私たちの暮らしはどうなるのか

■ 世界の緊張は「株式市場」にどう現れているのか?

戦争は、銃声だけでなく株価チャートにも現れる。

2024年末から2025年にかけて、地政学リスクが再びマーケットの中心テーマとなりつつある。

● 投資家心理は「リスク回避」に傾く

地政学的な不安が高まると、世界中の投資家は「不確実性を嫌う」。

結果として以下の動きが生まれている。

・株式売り/債券買い:安全資産として米国債が買われ、長期金利が低下傾向に

・金(ゴールド)の上昇:有事の避難先としての金需要が上昇

・ドル高/円高(局面による):安全通貨としての円やドルが買われるが、日本の地理的リスクが意識されれば円安に逆転する可能性も


● セクターごとの影響は?

一概に「下がる」とは言えず、分野によっては逆に「戦争特需」も発生している。

・防衛関連(軍需産業):武器・兵器関連の企業は株価上昇

・エネルギー関連(石油・天然ガス):中東情勢の緊迫化により原油価格が乱高下し、エネルギー企業株はボラティリティが増大

・ハイテク株:金利や地政学リスクに敏感。不安定な地合いでは売られやすい

・インフラ・食料関連:危機に強く、ディフェンシブ株として資金が流れやすい



■ 日本市場への影響:内需か、安全資産か?

日本株は世界のマーケット動向に連動しつつ、独自の動きも見せている。

・円高→輸出企業にマイナス

・原油高→物流・運輸・農業コスト上昇

・防衛関連銘柄→短期的な物色あり(例:石川製作所、細谷火工など)

・インバウンド・観光株→国際情勢が不安定になると訪日需要が落ち込みやすい

しかし一方で、日本は依然として**「最後の安全資産」的な評価**を受ける面もある。特に米中対立が激化した際、日本が中立的ポジションを維持できれば、「消去法での資金流入」が起こる可能性も。



■ 戦争と投資:短期の波ではなく「本質的な見極め」が重要

マーケットは、ニュースやツイート一つで大きく動く。

しかし本質的な投資判断に必要なのは「ノイズの排除」だ。

・戦争は短期的な価格変動を生む

・だが、その根底にある**構造的な変化(サプライチェーンの再編、エネルギーシフト、国際秩序の分裂)**は、長期投資にとって重要な判断材料となる

つまり、ただ単に「有事だから売る」ではなく、何が「変わってしまう」のか、どこに「新しい価値」が生まれるのかを見極める目が問われている。



■ 終わりに:私たちはどう備えるべきか?

第三次世界大戦が本当に起こるかどうか、それを断言できる者はいない。

だが、「戦争という可能性」が現実のものとして、私たちの経済、社会、日常に忍び寄っているのは確かだ。

・情報の真偽を見極める目

・国家の動きを冷静に読む視点

・そして自分の資産、働き方、家族との関係にどう備えるか

世界が「非合理な動き」に揺れ動く時こそ、私たち一人ひとりが理性的で、柔軟で、自立的であることが最も強い武器となる。

喜多行政書士事務所

香川県の西の端 観音寺市の行政書士事務所です 許認可申請 書類作成 各種手続などの基本業務のほか FPとして資産設計提案業務もしております 困った顔が笑顔になり大きな喜びとなるようにをモットーに 小さい事務所ではありますが日々研鑽しながら頑張ってます どうぞお気軽にご問い合わせください

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