【酷暑】命と暮らしを守るために──異常気象との向き合い方
今年も、夏は本気です。
2025年6月時点で、全国各地で35℃を超える猛暑日が観測され、気象庁は「平年より高温」の長期予報を発表しています。
“気温が高い”という事実は、私たちの体・暮らし・家計すべてに影響を及ぼします。
熱中症や食中毒はもちろん、電気代の急増や、孤独な高齢者の体調悪化まで──
見えないリスクがこの夏も確実に近づいています。
今できることから、始めましょう。
「気をつけておけば良かった」と後悔する前に。
■ エアコンは「遠慮するもの」ではなく「命を守る道具」
「電気代がもったいない」
「冷えすぎが心配」
そう思って、エアコンを“我慢”していませんか?
実は、命に関わるリスクは「暑さそのもの」ではなく、「暑さの我慢」です。
◎ 室温28℃を超えると、熱中症リスクが大幅上昇
◎ 除湿よりも「自動モード」の方が省エネになるケースが多い
◎ フィルター掃除で冷房効率は最大2割改善
◎ 室外機の前に物を置かない、直射日光を避けるだけで性能UP
「賢く使って、きちんと守る」ことが大切です。
子どもも高齢者も、自分では気づかないうちに体調を崩します。
室温と湿度は“数字で管理”を。
■ 食品管理と水分補給は「気温の数字」で判断を
高温多湿のこの時期、冷蔵庫の中ですら「安全」とは言い切れません。
◎ お弁当・作り置きは常温で1時間以内が目安
◎ 冷蔵庫内温度が5℃以下を保っているか定期的に確認
◎ 冷蔵庫・冷凍庫は8割までが理想、詰め込みすぎは温度上昇の原因に
◎ 水分補給は「のどが渇く前に」「こまめに」「塩分も一緒に」
特に高齢者は「のどの渇き」に気づきにくく、脱水になりやすい傾向があります。
室内でも安心せず、体の声を「数字」と「習慣」で守りましょう。
■ 「夏の出費」は“計画的な対策”でコントロールできる
夏は、知らず知らずにお金が出ていく季節です。
◎ 電気代が前年より上がっていたら、まずは「家電の年式」をチェック
◎ 10年以上前のエアコンや冷蔵庫は、買い替えた方が長期的にお得なことも
◎ “つけっぱなし”の方が安くなる時間帯もある(気温・設定温度による)
◎ 地域によっては節電ポイント制度や支援制度がある。情報チェックを忘れずに
また、熱中症や食中毒で病院にかかれば、医療費もかさみます。
「健康は最大の節約」と心得て、予防を優先しましょう。
■ この夏、あなたが「誰かに声をかける番」かもしれません
エアコンを遠慮しているお年寄り、体調が悪くても我慢するひとり親世帯、
孤立しやすい障がいのある方や子どもたち…。
「声をかけること」は、ただの親切ではありません。
“命をつなぐ行動”になることがあります。
この一言が、夏のリスクを防ぐきっかけに:
・「最近よく眠れていますか?」
・「お部屋の温度、大丈夫ですか?」
・「なにか不安なことはありませんか?」
小さな声かけで、大きな事故は防げます。
つながることで、誰かの“無理”をほどいてあげられる夏にしましょう。
■ まとめ──気候と戦うのではなく、“整える”という選択
暑さはコントロールできませんが、暮らし方は整えることができます。
・エアコンは賢く使う
・冷蔵庫・食材・体調は数字で見る
・家計の支出は“夏モード”に切り替える
・身近な人に、気づいて、声をかける
小さな備えの積み重ねが、あなたと家族の安心を守ります。
この夏を、無理なく、健やかに、乗り切っていきましょう。
0コメント